大粒な自家製レーズンにびっくり！余韻までも印象的な、忘れられないレーズンサンド

レーズンサンドは数あれど、ふと思い出しては、「あぁ、美味しかったな。また食べたいな」と思うのが、l’atelier de nono（ラトリエドゥノノ）さんのレーズンショコラサンド。出会いは友人からの差し入れでしたが、無性に食べたくなって自分でもお取り寄せしてみました。

nonoさんのレーズンショコラサンドは冷凍で届くので、まずは自然解凍。蓋を開けると、焼き込んだサブレ生地のバターと粉の香ばしい香り、レーズンの香りがふわっと広がり、思わずうっとり深呼吸です。

バターサンドとしてはサイズ大きめで高さもあるから、クリームもたっぷり。しっかりと焼かれたサブレは濃い色をしていて、飾り筋を入れられた姿がいかにも美味しそう。クリームの搾りもうっとりするくらい美しく、これはもう、ケーキと言っても良いような麗しさ。

一口かじると、ホワイトチョコ入りバタークリームは口どけ良く、極々なめらか。重厚感のあるコクと甘すぎないところは、かなり私好みです。

中央に一粒入った大粒レーズンは、甘味と酸味がぎゅ～っと凝縮。しっとりみっちりとした果肉感は、知っているレーズンとは全くの別物。そして香りがとにかく上品で華やかで、存在感抜群！

サブレは粗挽き全粒粉入りなのか、ざっくりとした食感がありつつもしっとりとしていてクリームとの馴染みが良く、噛みしめるほどに生地の美味しさを感じます。

レーズンサンドを構成するものの中で特筆すべきはレーズンで、なんといってもびっくりするほど大粒！チェリー？プルーン？？と思うくらいのサイズです。

それに風味が優しく上品で、レーズンとお酒がとてもよく馴染んでこなれているなと思ったら、なんでも、極大粒の黒ぶどう”ピオーネ”を自家製でレーズンにし、一般的なラム酒ではなく、マール・ド・シャンパーニュ（シャンパーニュを作った時のぶどうの搾りかすで作る蒸留酒）で漬けているそう……！

レーズン自体が自家製だなんて、それも高級品種のピオーネをマール・ド・シャンパーニュに漬けるだなんて、そんな贅沢はきっとnonoさんだけ！

nonoさんのレーズンショコラサンドは、クリーム、レーズン、そしてサブレ、この3つ全てが口の中で合わさった時の味と食感のバランスが素晴らしく、至福。それに食べた後の余韻がとても心地良く、バターをたっぷり使っているのに体に重くない。それはきっと、良い素材だけを使っているからですね。

「楽しい時も、嬉しい時も、ちょっと落ち込んだ時も、どんな時でもそっと寄り添う、そんなお菓子を作り続け
たい」との思いを胸にお菓子を作り続けているnonoさんですから、このレーズンショコラサンドも人を笑顔にする究極に美味しいものを作ろうと、材料にこだわり、味、香り、食感のバランスを計算し、惜しみなく手間をかけ、高い技術で完成したもの。その美味しさ、美しさには、食べる人やお菓子への愛情や情熱が沢山詰まっているのを感じます。

姿美しく、美味しく、素材の良さを感じる風味と食後感も印象的で、一度食べたら心に残り続けるnonoさんのレーズンサンド。「美味しいから食べてみて!!」と思わずお勧めしたくなる逸品です。

なお、レーズンショコラサンドの販売期間は通年ですが、昨年収穫で漬け込んでいるピオーネが無くなってしまった場合、秋にピオーネの収穫が始まるまでは一時販売休止になることも。気になる方は早めのお取り寄せがおすすめです。

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